復興への願いを込めて……太宰府天満宮のご分霊と共に飛んできたうそ鳥ちゃん♡
2023年4月末。
前々から念願だった東北地方、三陸鉄道の旅へと出かけました。
東北新幹線で八戸駅へ着いたのは9時20分頃。JR八戸線に乗り換えて久慈駅へと向かいます。
途中から海も見え、のどかな風景が広がります。
終点・JR久慈駅への到着は11時10分。ここでまずお楽しみ! (*゚∀゚*)
駅舎のお隣には仲良く並んでいる三陸鉄道・久慈駅。その中にある売店・リアス亭の『うに弁当』は、大人気なのだとか (*゚▽゚*) 限定20食ということで、小心者ゆえ前日に予約しました。ぎっちり詰め込まれたウニ・ウニ・ウニ……口の中に潮の香りがふわ〜っと広がります。贅沢なお弁当を堪能しました (^_^)♬
久慈駅からは三陸鉄道の旅が始まります。車窓から広がる海は、とても穏やかで心が洗われていくようです。ここに恐ろしい津波が襲ってきたとは考えられないほど、のんびりゆったり時間が過ぎていきます。
そう…決して忘れてはいけない、あの日…
2011年3月11日
テレビのニュースで見た映像は今でも目に焼きついています。巨大な津波に襲われて飲み込まれていく町並み。まるで映画のワンシーンのようで本当の出来事とはとても思えませんでした。
奇跡の一本松 (車窓より) けなげに一生懸命に立っている姿に心打たれました
岩手県上閉伊郡大槌 (おおつち)町の、三陸御社地(おしゃち) 天満宮です。
御社地天満宮は、1770年、菊池祖睛(きくちそせい)が開いたと言われています。お坊さまで学者でもあった祖睛は、菅原道真公を尊敬しており、あの時代に東北から九州へ出向きます。説明くださった社務所の会員さんによりますと、関東までは海産物をのせた船に乗せてもらい、そこからは歩いて行ったのではないか?とのことです。太宰府天満宮より分霊していただき、大槌に持ち帰り『東梅社(とうばいしゃ)』を建立、お祀りしました。三陸海岸の天神様として受験生はもちろん、地元の人に愛されていた存在でした。
震災後、改めて町より天満宮の場所が割り振られました。町民が集う場所・大槌町文化交流センターがある御社地公園の一角です。菊池祖睛が太宰府天満宮にある池を模して造ったとされる池も再現されています。が、自治体ではそれ以上の動きは見られません。
そこで住民を中心に、この天満宮を再建しようと有志が集まり『奉賛会』として活動を始めます。
そこへ山田町に住む元岩手県神社庁長の西舘さんが、太宰府天満宮第39代宮司様(先代)と親交があったことからお力添えをくだいました。
2019年有志一同が太宰府へ赴き、正式にご分霊、勧請を授かりました。その際、太宰府天満宮の門外不出と言われる梅の木を『飛梅』として贈られ、御神木として拝殿の前に植樹されてあります。こうして御社地天満宮は、東北地方唯一の太宰府天満宮直系の天満宮になりました。
再建された天満宮は、総工費1700万円。寄付を募り、2021年 11月に完成しました。
まだ完成してから時が経っていないヒノキ造りの拝殿は、とても美しい。
お出迎えは大きなドラム缶のうそ鳥ちゃん♡ 地元の学校の生徒たちが作成しました。当時の新聞記事がこれです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの記事を見たのが、この旅の始まりとなったのでした(^o^)
拝殿内部は太宰府天満宮がぎゅーっと凝縮されています。先代の宮司様の書かれた『天満宮』の掛け軸が飾ってあり、うそ鳥ちゃんもいます♡♬ 九州から、遠く離れた土地で太宰府天満宮のうそ鳥ちゃんに会えるとは、なんとも不思議な感覚です(^_^*)
道路の向かいに社務所、兼お土産処があります。太宰府天満宮のお札やお守り等が購入できます。
その中に、いましたぁー〜!! うそ鳥ちゃん♡
色々なパターンがあります。タイプが違う、形が違う、大きさが違う、顔が違う…あらあら困った。あれやこれやチョイスしたら大所帯に (^◇^;) せっかくですので(?) たくさん我が家に飛んできてもらいました。太宰府天満宮のうそ鳥ちゃんとは全然違う独自路線で楽しいです\(^o^)/
三陸鉄道はだいたい2時間に1本走っています。駅から歩いて5〜6分ほどです。お詣りしていましたら社務所の会員さんが声をかけてくださり丁寧に説明してくださいました。
にこやかな話し方ですが、ここまでの道のりは決して容易くなかったと思われます。会員の皆さんの熱意が太宰府天満宮まで導いてくださったのでしょうね。
「ここは小さいけれど、れっきとした神様が祀られているんだよ。」
とニコニコされているお顔が、自分たちの町の天満宮を嬉しく、そして誇らしく思っているご様子で、僭越だと思いますが、とても微笑ましく感じたのでした ( ´ ▽ ` )
今年も太宰府天満宮を訪ねて行かれたそうで、友好関係を保っているとのこと。うそ鳥ちゃんもその架け橋になっているのでしょう…(*゚▽゚*)
☆ 境内ウォッチング
御社地公園の一角にあります 菊池祖睛が太宰府天満宮の池を模して造った池の再現
全景 とってもかわいい規模です
「電柱が邪魔だったからドラム缶で隠したんだよ。」ええ〜!? そおなんですか〜(笑) それにしてもキュートな隠し方ですね(≧∀≦)
参道左側の梅
参道右側の梅
拝殿 ヒノキ造り 幅3.9m、奥行き3.6m、高さ5.1m
入口
拝殿内部
拝殿の右側 太宰府天満宮先代の宮司様の書かれた『天満宮』の掛け軸
太宰府天満宮のうそ鳥ちゃんがいます♡
拝殿左側
うそ鳥ちゃんが飾ってあります
あら!? いちばん手前の小さなコは…太宰府参道・梅園菓子処『うその餅』に入っているうそ鳥ちゃん♡ このコたちも太宰府から飛んできたのですね (*≧∀≦*)
♣️ 社務所
道路の向こう側に社務所兼お土産処
太宰府天満宮のお札や御守りがあります
うそ鳥ちゃん♡
中央の金のうそ鳥ちゃんは非売品ヽ(;▽;)
授与所 お話しをたくさんしてくださいまして、ありがとうございました♪♪
♣️ 牛さん
すっきりしたかわいいお顔の牛さん
吉里吉里地区から来ました
足もとに白い小さな牛さん
♣️ 狛虎さん
社務所の入口に鎮座しているのは狛犬ではなく『狛虎』 郷土芸能の虎を狛犬の代わりとしてデザイン・製作されたとのことです
左側
右側
凛々しいお顔、華やかでよいですね〜╰(*´︶`*)╯♡
☆ うそ鳥ちゃん♡
うそ鳥ちゃん♡ 全員集合\(^o^)/
♦︎ うそ鳥ちゃん①……600円
お目々が色々なパターンありまして、違うタイプのコを選びました
♦︎ うそ鳥ちゃん②…‥400円
どこかジブリの作品に出てきそうな風貌のうそ鳥ちゃん♡ 個人的にはこのコたちがイチバン御社地天満宮っぽい…と思います
♦︎ うそ鳥ちゃん③……漁師さんバージョン
どなたが作っているのですか?と質問したら「漁師さんが閑散期に作ってるんだよ。器用な人がいるんだ。よかったら持っていってね」お言葉に甘えて連れて来ました
♦︎ うそ鳥ちゃん④…‥400円
1羽だけいたカールちゃんバージョン 控えめなカールがかわいい♡
注) プライスは2023年4月に飛んできた時のを記載してます
☆ ご朱印
コラボご朱印 (*゚▽゚*)
「記念に自分で押してって」と言われて、ドキドキしながら押しました (*≧∀≦*)
『奉拝』と日付けは、昭和10年生まれという社務所の会員さんが書いてくださいました。
「手が震えて上手く書けないんだけどね、『アジがあるご朱印』なんて言われて喜ばれるんだよ。」っておっしゃってました。
はい…とっても心のこもったご朱印の出来上がりです♪(v^_^)v
☆ ご近所スポット
三陸鉄道大槌駅が2019年に新しくオープン。『ひょっこりひょうたん島』がモチーフで、駅舎の屋根はひょうたん型、ひょうたん島のキャラクターが賑やかに彩ってます
大槌湾に浮かぶ蓬莱島、通称『ひょうたん島』
ひょうたん島初代大統領 ドン・ガバチョ
レトロなデザインの電車
この電車に乗り込んで、三陸鉄道の旅を続けました。
☆ 基本データ
♦︎ 電話 0193-55-5221( NPO法人まちづくり・ぐるっとおおつち )
♦︎ 交通 三陸鉄道・大槌駅下車 徒歩6~8分(約500m)
☆ メモ_φ(・_・
♦︎ 20230429
♣️ 20230529 ありがとうございました (⌒▽⌒)♬